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森トラスト 熱海「山種寮」を取得・ホテルへ再生

2017.06.19 11:37

 森トラスト(東京都港区)は、今月13日付で静岡県熱海市の「山種寮」を取得した。
 熱海エリアは日本三大温泉の一つである熱海温泉に恵まれ、明治時代より多くの政財界・文化人等に親しまれる湯治場、別荘地として栄えてきた。また、東京から新幹線で約40分というアクセスの良さなどから、宿泊者数が過去5年で約20%増加するなど、近年は東京の奥座敷として一層の人気の高まりを見せている。
 今回森トラストが取得した「山種寮」は、JR伊東線「来宮」駅から程近い、約1300年の歴史を誇る来宮神社が所在する閑静なエリアにおいて、遠方に熱海湾や初島、さらに年間を通じて開催される熱海海上花火大会を臨む高台に立地している。物件は、実業家であり、横山大観をはじめとする数多くの画家との交流でも知られる、日本初の日本画専門美術館の創設者、山崎種二の別邸として1936年に建築され、約8400㎡の敷地には当時の姿を残す築80年以上の木造建築や、四季の移ろいを告げる和風庭園、湯量豊富な自家源泉を備えている。
 森トラストグループでは老舗旅館等の再生事業に注力しており、これまで京都・嵐山などでの再生実績を持つ。今後「山種寮」においても温泉や庭園を活用しながら、由緒ある別荘地としての土地の歴史を生かし、エリア初となる外資系ラグジュアリーホテルの開業を目指し、開発計画を進めるとしている。

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