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住友商事 大規模開発「(仮称)神田錦町二丁目計画」着工

2017.05.01 14:26

ライブやコンサートが可能な多目的ホールも整備
 住友商事(東京都中央区)は1日より、東京都千代田区神田錦町2丁目で「(仮称)神田錦町二丁目計画」(以下「本計画」)の新築工事に着手した。総事業費は1000億円超、住友商事単独の不動産事業としては過去最大規模。竣工は2020年3月末を予定。
 東京電機大学神田キャンパス、神田警察署の跡地にあり、神田警察通りのほぼ中央に位置する約1haの敷地に、地上21階地下1階、延床面積8万5351・58㎡のオフィスビルを開発する。2013年3月に千代田区が策定した「神田警察通り沿道賑わいガイドライン」において「神田警察通りのヘソとして人を惹きつける文化・交流拠点の形成」が同計画に求められており、施設の低層部には飲食店舗を中心とした商業施設に加え、ライブやコンサートが可能な多目的ホールを開設する。また屋外イベントに利用できる合計3600㎡を超えるオープンスペースを設けており、地域の祭り等にも場所を提供することで賑わいを創出する。 
 住友商事と東京電力グループの共同検討に基づく日本初の試みとして「プレミアムグリッドサービスを導入。東京電力グループの系統ネットワークを活用することにより、災害停電時に開発ビルの非常用発電機から住友商事が運営する複数の周辺ビルへ電力を供給・融通する仕組みだ。また大規模災害時に建物の一部を地域に開放し、周辺の帰宅困難者最大850人を受け入れるという。

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