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三菱地所 オーストラリア初進出 日豪中3社でオフィスビル共同開発

2016.12.26 11:20

 三菱地所(東京都千代田区)は今月22日、オーストラリアの不動産及び建設会社であるLendlease(オーストラリアシドニー市、以下レンドリース)、中国の大手金融グループ傘下の不動産会社である平安不動産(中国上海市、以下ピンアン不動産)と共同で、シドニー中心部におけるオフィスビル開発事業「Circular Quay Tower(サーキュラーキータワー)」に参画することに合意したことを発表した。
 「サーキュラーキータワー」は、三菱地所がオーストラリア初進出となるプロジェクト。開発地はシドニー市で、敷地面積約4600㎡。高さ248mの超高層オフィスビルが竣工し、事務所・商業施設棟・公共施設棟や広場、駐車場などを含む大型複合開発である。三菱地所は、アジアにおける事業会社の三菱地所アジア社を通じて同事業に参画し、3社の出資比率はピンアン不動産が50%、同社が30%、レンドリースが20%となる。
 オーストラリアは平成4年以降、23年連続でGDPがプラス成長している。先進国の中では相対的に高い経済成長率が見込まれており、同社は今後も事業機会を獲得していく予定である。また、オーストラリアに限らず三菱地所グループは世界各国における事業実績を生かしつつ、今後も新たな事業に積極的に取り組み、グローバルに不動産事業を展開していくと発表した。

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