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西武鉄道 「所沢駅東口駅ビル計画」着工

2016.07.25 16:21

事業費268億円 駅舎・商業施設一体型の複合開発
 西武鉄道(埼玉県所沢市)は19日、埼玉県所沢市で計画していた「所沢駅東口駅ビル計画」の概要について発表した。将来の西口開発計画も見据えながら、街の進化を促進させることをテーマとして、駅利用者や近隣住民にとって利便性が高い「コミュニティ型の商業施設を中心とした駅ビルの開発」を進めていく。駅東口の敷地を中心としたエリアで開発する1.期計画と、既存駅舎や西口の既存商業施設敷地を含むエリアの2.期計画の2つの計画で構成され、1.期計画では東口側の商業店舗と商業施設へ直接出入りできる新たな改札を平成30年春頃、2.期計画では、線路上空の商業店舗等と南側の新改札を平成32年夏頃の開業を予定している。
 開発する建物は地上5階地下2階、延床面積約11万6000㎡(増築約6万6400㎡)、事業費は268億円。施設の運営・管理は西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)と住友商事グループ(東京都中央区)が担う。
 既存の駅舎・駅ナカ商業施設「エミオ所沢」を生かしながら、新たに線路上空と東口社有地に加え、既存の店舗などを解体した敷地を活用して線路上空には地上3階、東口には地上5階建(店舗1~4階、駐車場4・5・屋上階)の鉄道施設を挟んだ東西を一体化した駅舎と商業施設からなる複合施設の開発となる。また、改札前の新設通路(吹き抜け空間)は大屋根空間が広がり、洗練された店舗が重なる風景を描くことにより、潤いと賑わい溢れる環境も演出。店舗面積は約1万8500㎡の規模となり生鮮食品・グロサリーに加え、所沢市の市民サービスコーナーなどサービス施設、さらにアパレル・ファッション、雑貨、書籍、カフェ・レストランなど、約120区画の多様なテナントを集積した4層からなる店舗フロアを構成する。

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