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竹中工務店 「竹中脱炭素モデルタウン」始動

2016.07.25 16:19

エネルギーマネージメントシステムを活用しVPP構築
 竹中工務店(大阪市中央区)は15日、脱炭素社会の実現に向け東京本店が立地する江東区にある同社関連建物を中心に、街づくりモデル「竹中脱炭素モデルタウン」の構築に取り組む。
 「竹中脱炭素モデルタウン」では、省エネルギー・蓄エネルギー・創エネルギーシステムを最適に組み合わせることで、複数棟・異種エネルギーデバイスを1棟の建物のように統合制御する他、それぞれの建物に設置された様々なデバイスを高効率に活用して建物の消費エネルギーを最小限にする。さらに、最新緑化システムや雨水活用技術等の環境配慮型技術も盛り込んで構築することにより、最大級の脱炭素を目指す、新しい街づくりのモデル街区と位置付ける。一連の環境システムを導入した場合、複数用途の集まる10万㎡の街区において、新・再生可能エネルギーを最大限活用すると40~60%のCO2排出量削減効果が見込めるものとなるという。
 今夏から平成32年にかけて順次構築し実証を重ねていく。その取り組みの第一弾として、新砂エリアに建つ3棟の同社関連建物「竹中工務店東京本店ビル」、「東陽町インテスビル」、「TAK新砂ビル」を対象とし、発電機や蓄電池、太陽光発電機等の複数設備を同社が開発したエネルギーマネジメントシステム「I.SEM(アイセム)」で統合制御することで1つの発電所のように機能させる「バーチャルパワープラント」の構築を7月から開始する。この実証には、アグリゲータとして東京電力エナジーパートナー(東京都港区)が参加し、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)と共同で構築したクラウドを活用する。

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