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大阪府住宅供給公社 団地の外装リニューアルが完成

2016.05.23 13:26

 大阪府住宅供給公社(大阪市中央区)は、団地の屋外環境整備の取り組みを進めており、今回は「寝屋川市香里三井C団地」における外装リニューアルを完成させた。
 公社は昭和40~50年代に建てられた団地のストックを約10万戸抱えており住戸リノベーションなどの長期有効活用事業に取り組んでいますが、これら高経年の団地では外壁一色塗りが大半を占めている。
 また、築30年以上の公社団地に実際に住んでいる方を対象に、アンケート調査を行った結果、団地の外観デザインに「満足している」と答えた方は18%という結果となった。
 この現状を踏まえ、公社では団地での生活を豊かにするためには、住戸内のリノベーションに留まらず建物外の生活空間を時代に合わせて再構築することが重要であると考え、カラーデザインコンセプトを取り入れた外装リニューアルなど、団地のイメージアップを図る屋外環境整備の取り組みを平成26年度から進めている。
 今回のリニューアルのコンセプトは団地の周辺には府営住宅やUR賃貸などの公的団地が密集しているため、他の団地との区別がつきやすく、周辺のまちなみや自然との調和を図れるような色彩デザインとした。 
 カラーデザインコンセプトは「Harmony and Rhythm」。団地という統一感の中に感じられる適度な変化やリズムと自然風景のような住宅景観をつくりだすことをイメージとしている。「香里三井C団地」は昭和46年に竣工した。同公社では今後も地域のまちなみに調和した景観を維持・増進するため、このような取り組みを積極的に進めていくとしている。

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