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寺田倉庫 建築模型に特化した展示施設「建築倉庫ミュージアム」を今春オープン

2016.03.14 11:39

 寺田倉庫(東京都品川区)は7日、日本建築文化保存協会(東京都品川区)とともに建築模型を中心とする建築文化の継承と普及を目的とした施設「建築倉庫ミュージアム」を、「寺田倉庫本社ビル」1階に今春を目途にオープンすることを発表した。
 「建築倉庫ミュージアム」は日本建築文化保存協会が提唱、寺田倉庫が運営する「模型を展示しながら最適な環境下で保存・保管する」新しい発想のミュージアムである。約450㎡、天井高5・2mの空間に合計116の棚が並び、「収蔵庫そのものを展示する」というコンセプトのもと棚の間を縫うように回遊しながら様々な模型を眺める、今までにない鑑賞体験を提供する。棚には国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型がスタディ(設計内容を確認するために作る簡易模型)から竣工模型まで一同に並ぶ。また、各棚には出展者名とQRコードを記載したパネルが設置され、タブレット端末やスマートフォンなどでQRコードをスキャンすると出展者の活動や模型作品の竣工写真、図面等の情報にアクセスすることができる。
 日本の建築はデザイン、技術ともに最高基準のクオリティをもっており、世界の注目を集めている。建築模型はこうした日本の建築文化を高背に伝える重要なアーカイブ資料として、また美術品としても近年その価値を高めている。「建築倉庫ミュージアム」ではこのような希少性の高い建築模型を学生から専門家、国内外からの来場者に広く公開するとともに、建築文化を考える場所として定期的に企画展やイベントを開催し子供も参加できる教育普及活動にも取り組むとしている。

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