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三幸エステート 都心5区で空室率改善も賃料は2カ月連続で低下

2016.03.14 11:40

 三幸エステート(東京都中央区)は10日、2月末現在の東京都心5区(大規模ビル)における「オフィスマーケットレポート」を発表した。
 このレポートによると東京都心5区の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上の賃貸オフィスビル)の空室率は、2月時点で2・51%。募集賃料は坪1万9031円であった。昨年竣工の新築ビルで空室床解消が進んだことが、需給バランスの改善傾向を後押ししている。また、空室率低下が進んだことで、まとまった面積の空室床を抱えるビルが減少傾向にあり、大口需要の受け皿となるビルで品薄感が強まっている。新築ビル以外では、比較的小口な需要の成約割合が増えており、今後は現空面積の低下ペースが鈍る動きも予見されるとしている。
 賃料は2カ月連続で低下し、平成24年12月以来の坪1万8000円台が目前に迫っている状況である。需給バランス改善の一方で、賃料水準の上値は重い。競争力の高いビルでは賃料の値上げを図る動きが続く一方、経済全般の減速傾向を背景に、今後の需要動向に懸念も広がりつつある。貸し手、借り手とも、市況の動向には一段と神経質になっているとしている。

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