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◎建築環境・省エネルギー機構 第6回サステナブル建築賞の授賞式

2016.02.29 17:03

建築物として優れた作品がノミネート
 建築環境・省エネルギー機構(東京都千代田区)が主催する「第6回サステナブル建築賞」の授賞式が今月17日に開催された。  「サステナブル建築賞」とは建築物として優れた作品であるとともに、建築主・設計者及び施行者の3者の協力により新築・増改築などにおいて、環境負荷低減や省CO2、省エネルギーに成果を上げたことに対して贈られる賞である。
 普及効果が期待される先導的なサステナブル建築物を顕彰することによって、それらに関する設計・施工及び運用管理技術などの向上と普及を図り、サステナブル社会の構築に寄付することを目的として「サステナブル建築賞」作品を募集した。
 対象建築物は日本国内に立地する戸建住宅を除く建築物で、竣工又は増改築などの工事が完了してからおおむね3年以内であること。また応募日から1年以上使用していることも必要である。その際に用途・規模は問わない。
 理事長の村上周三氏は「今回も前回に続き、数多くの優れたサステナブル建築の募集が寄せられました。年々受賞する建築物のデザイン性や環境負荷低減、CO2削減の成果が向上しており、今後更に優れた建築物がでてくると感じました」と語った。
 「第6回サステナブル建築賞」で国土交通大臣賞・事務所建築部門を受賞した建物が「清水建設本社」(東京都中央区)である。これは放射空調とペリメータ負荷低減のためのハイブリッド外装、地域熱供給施設との協調と地域エネルギーマネージメントなど、様々な技術が適切に行われ、それがトータルに奏功していると評価された。
 また国土交通大臣賞・小規模建築部門を受賞した「浜松信用金庫 駅南支店」(静岡県浜松市)は、天竜杉(地産)を使用した印象的な内外装や建物に入った時に視覚的な柔らかさを室内空間に与え、柔らかな室内空気質の実現したことが評価されての受賞となった。
 この他にも「一般財団法人建築環境・省エネルギー機構理事長賞」が4部門、審査委員会奨励賞が7部門あり、全部で13もの建築物が受賞した。授賞式の後は懇親会も開催され、受賞者同士で親交も深めた。

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