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読売新聞大阪本社/讀賣テレビ放送 よみうり文化センター再整備事業「SENRITOよみうり」Ⅱ期新築工事着工

2016.02.08 10:29

 読売新聞大阪本社(大阪市北区)と讀賣テレビ放送(大阪市中央区)は2日、MID都市開発(大阪市北区)、関電不動産(大阪市北区)、関西電力(大阪市北区)の3社を共同事業者として進めている大阪府豊中市「千里中央」駅前の「よみうり文化センター」建替えによる再整備事業のうち、読売新聞大阪本社と讀賣テレビ放送が共同で建設・運営する商業施設「SENRITO よみうり」の2.期新築工事に着手した。2.期ではイオンモール(千葉市美浜区)が店舗開発に参画し、グルメスーパーや専門店など計30~35店が展開される。3月には関電グループが手がける52階建てタワーマンションも着工を迎える予定となっている。商業2.期は来年春のオープンを予定しており、既に営業中の1.期とあわせて商業施設が全面開業することになる。マンション竣工による事業全体の完成は平成31年春の見込みであり、それによって商業施設とマンションからなる新しい街「SENRITO」が誕生することになる。
 同事業は昭和52年の設立以来地域の人々に親しまれてきた「よみうり文化センター」を解体し商業施設(地上7階地下1階)とタワーマンション(地上52階地下1階)を建てるものである。商業施設は1~4階に店舗やクリニックが入り5~7階は計401台を収容する駐車場となる。今回着工した2.期は商業施設の北部分にあたり、昨年7月に開業した1.期部分と一体の建物となる。商業2.期のエントランスとなる北東部分の2階の高さには、豊中市との協定に基づき「千里中央」駅につながる歩道橋が整備される。駅西側の道路をまたぐ既存の歩道橋を架け替え商業2.期とタワーマンションに面する部分に歩行者デッキを新設することで、駅周辺に整備されている歩行者空間と直結する。
 マンションは事業区域の北西側に位置し、高さ約185mと千里地区最高を誇る建物に552戸が入る。関電グループの総力を挙げた取り組みによって先進の「省エネルギー・省CO2」技術による環境配慮を実現している。超高層建物のために開発された制震構造を採用し、72時間稼働の非常用発電機や防災倉庫も備えるなど住民に安心・安全・快適な暮らしを提供する。マンションの販売は今年春の予定となっている。
 読売新聞大阪本社、讀賣テレビ放送、MID都市開発、関電不動産、関西電力の5社は、「『千里中央』駅前にふさわしい、価値の高い複合施設を整備することで、人を呼び込み、にぎわいを創出し、末長く地域の発展に貢献したいと考えています。街開きから半世紀を経た千里ニュータウン活性化のシンボルとなるよう努めます」としている。

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