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イトーキ/インターオフィス 新ブランド「i+(アイプラス)」立ち上げイベントを開催

2016.01.25 13:17

 イトーキ(大阪市城東区)とインターオフィス(東京都港区)は共同で新たなファニチャー(家具)ブランド「i+(アイプラス)」を立ち上げ、今月20日から21日にかけて「代官山T―SITE ガーデンギャラリー」においてブランドローンチイベントを開催した。
 「i+」は「テラダモケイ」や「15・0% アイスクリームスプーン」で知られる建築家・デザイナーの寺田尚樹氏が、今まで付属品であったオフィス用のアクセサリーに新たな価値観を吹き込んだファニチャーブランド。インテリア設計事務所や外資系企業、IT企業などデザイン性の高いオフィスづくりを志向する人々をメーンターゲットとしている。
 日本のオフィス家具は効率やコストを優先するあまり、製品の種類は豊富でもデザインや機能が画一的で選択肢の幅が狭いという状況が生じている。一方、海外製品は地理的・文化的な相違から日本のワークスタイルに適合することが難しい面もある。  インターオフィスはヨーロッパなど海外の高品質な家具を輸入販売しているが、それらにあう品質のホワイトボードがないということが課題となっていた。というのも、海外では日本のようにオフィスでホワイトボードを用いることがあまりないためである。よって、これまでは壁にホワイトボードを組み込むか妥協して従来品を使うというという選択肢を取らざるを得なかったが、これでは空間全体としてちぐはぐな印象となってしまっていた。
 「i+」は日本の優れた生産技術を誇るオフィスファニチャーメーカーであるイトーキと海外の高品質な家具を紹介してきたインターオフィスが協業することで、今までなおざりにされていたこうしたアイテムを高品質に作ったものとなる。空間をトータルで演出するためにホワイトボードに加えてテレフォンスタンドとコートスタンドを第一弾のラインナップとして生み出しており、これらの受注は20日から開始している。今後もアイテムは追加していく予定となっており、海外にはあまりないが日本では良く使われているアイテム、例えばレスティング(折りたたみ)テーブルやレスティングチェアーなどから開発していく。
 イトーキのプロダクトデザイン室室長である櫻井多弥男氏は、「『i+』は両社の『新しい商品・領域を開発したい』という思いが合致したことと、寺田尚樹氏に開発に参加してもらうことで互いのメリットになる製品が作れるのではと考えたことから生まれたブランドです。今まで世界になかったものを作っているので、この世界観を広げて国内における認知度を高め、将来的には国外へと打って出たいと考えています。そのためにも、今後バリエーションを増やしていく予定です」と語る。

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