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まるごとにっぽん 地方の魅力を浅草から発信 東京観光の流れを変える新施設開業

2015.12.21 13:34

 まるごとにっぽん(東京都墨田区)が浅草六区エリアに開発した「東京楽天地浅草ビル」内に、地方の魅力が体験できる商業施設「まるごとにっぽん」が17日に開業した。
 「まるごとにっぽん」は「見て」、「食べて」、「持ち帰って」旅気分を楽しむことができる商業施設である。全国各地の地産セレクトグルメを扱う食物販売店舗や、地方に伝わる伝統を生かし新しいモノづくりに取り組む物販店舗、全国の市町村が集まる「おすすめふるさと」とコラボレーションするサービス店舗、浅草の景色を楽しみながら旬の味覚が楽しめる飲食店舗など、17市町村・50店舗が出店している。50店舗のうち約半数は今回初めて実店舗を構え、また約8割の店舗は東京初進出である。すでにブランドが確立された著名な商品ではなく、これまで地方に行かなければ手に入らなかった逸品を浅草で購入することができる。
 地上13階地下2階塔屋1階からなる「東京楽天地浅草ビル」のうち、1階から4階が「まるごとにっぽん」となっており、5階から13階はアールエヌティーホテルズ(東京都世田谷区)が運営する「リッチモンドホテル プレミア浅草インターナショナル」、地下1階には正栄プロジェクト(札幌市中央区)が運営するアミューズメント施設「イーグルR1 浅草店」が入居しており、こちらも17日に開業した。毎年約2800万人の観光客で賑わい、伝統文化が根付く浅草。「まるごとにっぽん」の名前は日本の細部の知られざるモノ・コト・風土といった地域資源を館全体まるごと体感することで日本の魅力を発見してほしいという思いを込めて名付けられている。「真の地方創生の拠点」を目指して、日本の魅力を発見し実際にその地に足を運ぶきっかけづくりの場となるよう浅草から日本の魅力を発信していく。開業当日にはオープニングセレモニーが行われ、まるごとにっぽんの親会社である東京楽天地(東京都墨田区)取締役社長の山田啓三氏は「浅草に来訪される皆様方の名所となるよう我々スタッフ一同、またご出店いただいたテナントの方々と手を携えて、皆様方の期待に応えていきたい」と意気込みを述べた。また、セレモニーには「PR大使」として女優の水野真紀さんも参列し、「浅草の人の流れが、そして東京の観光の流れがこのビルによって変わっていくのではないかと考えています。自分だけの日本ブランドが探せるビルだと思いますので、まるごとにっぽんをまるごと楽しんでいただけたら」とコメントした。

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