週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東京都地球温暖化防止活動推進センター 「東京都中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト」第3回募集開始

2015.09.28 16:56

 東京都地球温暖化防止活動推進センター(以下、クール・ネット東京)は10月1日より、「東京都中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト」の第3回募集を開始する。
 このプロジェクトは、中小テナントビルを所有する事業者及び個人を対象に、ビルの省エネ改修に係る費用の一部を助成する制度。都内に中小テナントビルを所有する事業者が助成の対象となっており、助成率は助成対象経費の最大50%、助成額の上限は2000万円である。助成の対象となる省エネ設備は高効率パッケージ空調機、高効率熱源機器など幅広く、特定のメーカーや機種は問わず、既存設備に比べ改修後の省エネ効果が見込める機器が対象となるが、今回の助成制度では改修工事の中にLED照明設備の導入が必須項目とされている。
 助成金は10月1日より開始される申請受付後に申請を行った後、審査を経て交付が決定。工事完了後の確認検査を実施し助成金が交付される。省エネ設備の導入後は毎月エネルギー使用量等のデータを収集し、改修後の省エネ効果に関する報告が義務付けられる。なお、交付の条件は以下の7点である。
(1) 当該テナントビルの前年度のエネルギー使用量が、原油換算値で1500KL/年未満であること。
(2) 設備導入後の当該テナントビルのベンチマーク評価が「A2」以上(レンジA2-以上)となること。既にベンチマーク評価が「A2」となっている場合はレンジが向上すること。
(3) 申請時において地球温暖化対策報告書を都に提出していること。
(4) 設備導入後、東京都環境公社が実施する省エネルギー診断を受診すること。
(5) 報告が義務付けられた書類やデータを、実施期限まで継続して全て提出すること。
(6) 助成対象となる設備の導入経費に関して、重複して同助成金以外の助成金等を受給しないこと。
(7) 同事業で助成対象になった設備の改修については、都の省エネ促進税制における減免の適用は受けられない。
 クール・ネット東京の事業支援チーム・磯辺咲菜氏は「ベンチマーク評価は所定の計算書に数値を入力すれば、簡単に所有ビルのベンチマークを評価することができます。今回の助成制度に関して、10月6日・7日に都庁第一本庁舎にて募集説明会を開催するほか、温暖化対策の推進に協力する事業者として都が認定した『ビジネス事業者』の申請サポートを案内しています」と話す。制度の詳細についてはクール・ネット東京ホームページ内の特設ページを参照して頂きたい。(http://www.tokyo―co2down.jp/subsidy/visuralize/)

PAGE TOPへ