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<今週の注目企業>PENTA-C 虫にまつわる不快を一掃するより快適なビルづくりに貢献

2015.09.14 10:48

 「第一印象が大事」とは人と人とのコミュニケーションだけでなく、ビルのリーシングにおいても通じる言葉。ビルのエントランスやゴミ置き場などに虫が飛びまわっている、あるいは死骸が散乱している状況はとても第一印象が良いとは言えない。
 そのようなビルオーナーにとっての虫の悩みを解決してくれるのがPenta―C(東京都大田区)の遠赤外線連続捕虫処理機「ハエカトール」だ。同製品の特長は光で虫を集めた後に、遠赤外線で殺虫し、備え付けのボックスに死骸を集めていくことだ。従来、このような捕虫で使用されていた粘着式のタイプは捕虫した段階で完全に死んでいないために卵を産む可能性があったこと、そして死んだとしても虫の死臭が漂うなど、衛生面から決して好ましくない環境に陥ることが多かった。同製品では虫を乾燥させて殺虫するために、卵の問題はもとより、死臭などの衛生環境の懸念も防ぐことができる画期的な製品となっている。
 同社代表取締役の安居良二氏は「5年前から製品を展開してきましたが、最近、大田区の川沿いの道路などで試験的に導入が決まり、また大手飲食店でもテスト的に導入がされるなど、広がりを見せてきております。これまでの粘着式や電撃式のものでは、衛生面の問題や死骸が付近に散乱しているなどの問題がありましたが、当社の製品ではそのような課題を解決していることが評価されてきたのだと思います。コストも15万円と高額なものではないので、導入しやすい製品ではないでしょうか」と話す。
 所有するビルは利用されてこそ価値あるものとなる。見込みテナントが虫の問題で見込みから外れてしまうことはオーナーにとっても避けたい事態だろう。しかし、第一印象が重視される時代において、たかが虫で顧客が逃げてしまう可能性があることもまた事実。所有するビルをくまなく歩き、虫が目につかないかを今一度確認してみるのも良いのではないだろうか。

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