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オイレスECO 自然の空気で快適空間

2015.09.14 10:50

 換気/排煙窓用開閉機器(Cablex)及び住宅・ビル用の建築設備機器メーカーである、オイレスECO(東京都品川区)が販売する「自然換気装置エコレーター」が、注目を集めている。
 「自然換気装置エコレーター」は、ビル内に自然の空気を取り込むことで、室内に快適環境を構築できる「換気装置」である。特徴は自然の風を生かした「心地よさ」をビル内で体感できる事と、ビルの空調負荷を削減できる事だ。同製品のフラップを開放状態にする事で空気を取り込む事ができ、一定量以上の風圧が入ってきた場合は、フラップが風圧で閉鎖方向に回転する。室内に取り込む空気を自分で調整しなくても、自動で、しかも快適な量を取り込む事が出来る。同製品は天井設置型、床上設置型などがあり、高層ビルから官庁、マンション、病院など様々な建物に対応できる事も魅力だ。
 同製品は従来の使用状態(冷暖房器具のみ使用した状態)で掛かる空調費用から、中間期での使用によって10~20%の空調費用削減が見込める。デジタル方式の採用により、ビルの管理システムや各種センサーなどとの連携も容易にでき、建物規模や気象条件に合わせた効率的な制御が行える。また夏場は夜間に涼しい外気を取り入れるナイトパージによって建物を冷やし空調エネルギーの初期負荷を大幅にカットする事が出来る。
 中小規模のビル・マンション向けには簡易型の「小型手動換気装置エコサプリ」がある。エコレーターに比べコンパクトで、35mmの薄さが特徴だ。タテ型の取り付けも可能で、幅広く対応ができる。また手動操作式なので電力を使用しない。停電・災害時にも問題なく機能するためBCP対応としての採用例も多い。これら換気装置と共に、従来の排煙窓を換気窓として上手く活用する事で、建物内の空気の循環をより良い状態にする事が出来る。同社では排煙窓用オペレーター「キャブレックス」も扱っているが換気窓としての活用を省エネ対策の1つとして推奨しているので、ビルの空調・換気システムを見直すにはうってつけである。同社は今後もよりよいオフィスビル環境、省エネ化を提供するため、製品の開発に力を入れている。

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