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三菱地所 高さ日本一の超高層ビルを建設

2015.09.07 17:43

「東京」駅日本橋口の「常盤橋街区再開発プロジェクト」概要発表
 三菱地所(東京都千代田区)は、「東京」駅日本橋口前に位置する常盤橋街区(東京都千代田区大手町2丁目他)において、権利関係者とともに「常盤橋街区再開発プロジェクト」の検討を進めてきたが、再開発事業の施行予定者として都市計画手続きを開始。先月31日に計画概要を発表した。今後同事業は、東京圏の国家戦略特別区域計画の特定事業として、東京都の都市計画審議会による審議、国家戦略特別区域会議の同意を経て、内閣総理大臣による認定を受けるべく手続きを進めるとしている。
 「常盤橋街区再開発プロジェクト」は、「東京」駅周辺で最大となる敷地面積3・1haに呼ぶ大規模複合再開発であり、同社が推進する大手町連鎖型再開発プロジェクトの第4次事業として、街区内の下水ポンプ場及び変電所といった都心の重要インフラの機能を維持しながら10年超の事業期間をかけて段階的に4棟のビル開発を実施する。また、東京の新たなランドマークとなる高さ390mの超高層タワーや「東京」駅前の新たな顔となる約7000㎡の大規模広場等を整備し、多彩な賑わいと交流を創出するグローバルな拠点づくりを目指すとしている。
 この中で延床面積約49万㎡のB棟は建物規模が地上61階地下5階、2027年度(予定)の竣工とともに、大阪市阿倍野区の「あべのハルカス」を抜き高さ日本一の超高層ビルが誕生することになる。このほか、同事業では「国際競争力強化を図る都市機能の整備」として、「東京国際金融センター」構想の実現に資するビジネス交流機能の導入、国際都市東京の魅力を高める都市観光機能の導入が予定されている。

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