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ダイフレックス 高い耐久性で紫外線・赤外線を大幅カット

2015.08.10 16:47

 ダイフレックス(東京都新宿区)の窓ガラス用遮熱紫外線カットコーティング剤「UI-シールドHYPER」は、窓ガラスに塗布するだけで透明度を損なわずに高い遮熱効果をもたらす製品である。赤外線を大幅にカットすることで省エネ効果につながり、光熱費が削減でき、また紫外線による室内装飾品の劣化などの影響も軽減が期待できる。
 従来のガラスフィルム工法では、剥がれや変色等の経年劣化や、色が濃い(透明度が低い)ものも多く、暗くなってしまい意匠性を損なうことがあった。「UI-シールドHYPER」はガラスフィルム工法と違い塗布タイプため、継ぎ目がなく皺のない仕上げと透明度の高さを実現。耐久性も10年以上と長く、ほぼメンテナンスフリーであることが大きな特徴だ。
 平成15年の販売開始以降、東京ビッグサイト、羽田空港など、様々な公共施設・民間施設で採用されてきた。
 東京ビッグサイトでは、遮熱対策として窓の外側にガラスフィルムを採用していたが、夏場の強い紫外線、東京湾からの潮風、台風など強風時の飛来物等の条件により劣化が激しく、耐久性の低下が生じ、変色や剥がれによって場内が見えにくくなるなど安全・防犯上の問題を抱えていた。
 「UI-シールド」はダイフレックス独自のセラミック樹脂を使用する特殊材のため、施工後はガラスに近い硬度となり、傷がつきにくく、維持管理方法を守ることで長い耐久性が維持できることから採用され、平成23年の施工から4年経過した現在でも塗膜に劣化は見られていない。
 同社では今後も環境改善に大きく寄与し、省エネ法や各種規制により省エネルギー対策の届出を求められている施設、企業に、対策の一つとして同製品の提案を積極的に行っていく考えだ。

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