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YAMABISHI コストダウンと省スペース化を実現する一体型蓄電システム

2015.07.20 16:52

 YAMABISHI(東京都大田区)は公共産業向けリチウムイオン蓄電システムのラインアップを拡大して今秋より発売する。  同システムは、最大で双方向電源装置20kW・リチウムイオン蓄電池22kWh・太陽光発電用MPPT DC/DCコンバータ30kWの3要素を1筐体に内蔵。従来の複数筐体型と比較して約20%のコストダウン、3分の2程度(同社比)の省スペース化を実現する。
 公共施設(学校・福祉施設・公民館・警察署・消防署・道の駅など)、工場、病院、オフィス等に設置する場合、スペースが限定されるケースもあるが、同システムであれば柔軟に対応が可能。
同システムの導入により、接続機器への電源供給を蓄電池・太陽光発電・系統電源で行うとともに、接続機器の使用状況に応じて最適にマネジメントできる。また、停電時には、系統を切り離し、蓄電池・太陽光発電を利用して安定した自立運転を行い、負荷への電力供給を継続する。
 同システムのリチウムイオン蓄電池は、東芝(東京都港区)製SCiBを搭載。蓄電容量は11/14・3/15・4/22kWhから任意に選択。最大16ユニットまで接続可能。チタン製リチウム(LTO)を使用しており、高い安全性を有している。
 また、MPPT対応DC―DCコンバータにより太陽光パネルの発電電力、ピークカット(シフト)などに活用可能で、コンバータは蓄電システム本体に内蔵となっている。太陽光発電との連携まで1筐体で完結することができ、設置スペース等の削減が期待できる。
 UPSグレードの自立運転機能や停電時に無瞬断で自立運転に移行するなど多くの特長がある。
 オプションとして屋外仕様、外部電力計測(系統受電点の電力監視)、スコットトランス、コールドスタート(停電時スタート)も太陽が可能となっている。

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