週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

アキレス 建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームを発売

2015.06.15 12:26

 アキレス(東京都新宿区)は、北海道地区で限定販売していた地球温暖化係数(GWP)の低い、新しい発泡剤HFOを用いた建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム「アキレスエアロンFR-FO」を1日から全国で販売している。  吹付け硬質ウレタンフォームは、建築物の優れた断熱性と気密性を実現させる断熱材として、スプレー工法や注入工法などで、一般住宅をはじめ様々な建築物まで幅広く使用されている。主に発泡剤は、代替フロン(HFC)タイプとノンフロンタイプ(水発泡)に分かれる。そのうち、代替フロン品は、オゾン層破壊係数(ODP) は0だが、地球温暖化係数(GWP)が高く、「フロン類の仕様の合理化及び管理の適正化に関する法律」において「フロン類」に分類され、法に基づく管理が求められている。  このように、地球温暖化に向けた規制が厳しくなる情勢を受けて、ノンフロン品(水発泡)の需要は大きく伸びた。従来の代替フロン品より断熱性能が劣るため、施工法、経済性の面で課題が残った。  そこでアキレスは独自の研究を進め、新発泡剤HFO(HFO-1233zb)を使用し、高い断熱性能と環境負荷軽減の両立を実現させた、吹付け硬質ウレタンフォーム「アキレスエアロンFR-RP」を開発。平成25年11月から北海道地区で限定販売していた。  「アキレスエアコンFR-FO」は、代替フロン(HSI)タイプ、ノンフロンタイプ(水発泡) の両方の難題をクリア。新発泡剤HFO(HFO―1233zd)のオゾン層破壊係数(ODP)はゼロで、地球温暖化係数(GWP)は1のため、地球温暖化の提言に貢献する。  また、従来のHFCと同等の断熱性能を得られるため、現在のノンフロンタイプでもんだいとされていた断熱フォームンの厚さを薄くすることができる。  アキレスでは、「アキレスエアロンFR-FO」の北海道地区先行販売を通じて潜在的な需要を見込み、今回販売体制を整え、全国で販売することにした。平成32年までの完全切り替えを目標としている。

PAGE TOPへ