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郵船不動産 テナントとともに「被災地の現状を語る会」開催

2015.03.23 17:37

 郵船不動産(東京都中央区)では今月11日12時から「郵船茅場町ビル」で、東日本大震災の「被災地の現状を語る会」を開催した。講師役は、同社が賃貸管理している「南青山郵船ビル」内でオーダーメイド服とカフェを経営されながら、被災地支援と地域間交流活動など展開しているNPO法人・プロジェクト《伝》(東京都港区)の鴨脚(いちょう)里子氏。同社社員と同ビルテナント約40名が参集した。
 郵船不動産は東日本大震災をきっかけにそこから繋がるオーナーとテナント、テナント同士の協助関係の必要性を強く認識、日ごろよりテナントコミュニケーションやテナントサービスを積極的におこなっている。被災地の現状を語った鴨脚氏は岩手県釜石市の出身。鴨脚氏は参加者を前に、釜石の状況、そして今回の震災で学んだ教訓を忘れずに共有し、今後の災害に備える大切さを話した。また「盛岡市住んでいた友人が地震直後に釜石市の母親と電話で無事を確認するも、その直後に津波の被害に遭ってしまった」というエピソードには、会場の多くが涙ぐむという一場面も。
 鴨脚氏の講演後には「郵船茅場町ビル」リフレッシュルームで、テナントの方々と一緒に震災を振り返りながら、プロジェクト《伝》が復興支援の一環としているニットのバッグ・ルームシューズを編む人々が集まる釜石市箱崎町および平田町の仮設談話室にメッセージを寄せた。
 メッセージボードは桜の木をイメージし、花びら型のカードにメッセージを寄せる。メッセージボードは同社が賃貸管理している全国8物件で13日まで設置され、700枚を超える一足早い満開の桜の花メッセージを咲かせた。

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