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東急不動産ホールディングス 新社長に大隈郁仁氏

2015.03.09 11:34

金指氏「成長期を任せられる人材」と評価
 東急不動産ホールディングス(東京都渋谷区)は先月25日、社長人事を発表した。取締役専務執行役員の大隈郁仁(おおくま・ゆうじ)氏が4月1日付けで代表取締役社長に昇格する。新社長となる大隈氏は昭和33年生まれ、広島県三原市出身。昭和57年4月に東急不動産に入社。資産活用事業本部やビル事業本部、経営企画統括部を経て平成25年10月に東急不動産ホールディングスの取締役執行役員に就任。平成26年4月より現職。社長交代に伴い、現社長の金指潔氏は同社代表取締役会長兼東急ハンズ取締役会長に就任予定。金指氏は社長交代の理由について次のように説明した。
 「平成25年10月に東急不動産ホールディングスの設立にともない、社長に就任し、組織体制の整備を進め、着実に成果がでている。昨年11月には東急不動産ホールディングスとしてはじめて中長期経営計画を発表し、本年から本格的な成長フェーズに移行していく。この大事な節目のタイミングに世代交代をはかり、新しい体制でグループの総合力を発揮し、さらなる成長を目指していく」(金指氏)
 金指氏は大隈氏について「長らく一緒に仕事を共にし、現下の体制を作るために一緒に汗を流してきた。グループ全体を見ていく大局観を持ち、常に適切な判断ができる安定感、懐の深さ、さらに人を引きつける魅力がある。これからのグループの成長フェーズを安心して任せられると確信した」と高く評価する。
 一方、大隈氏は社長就任に対して「事業会社の社長を経験した人間が社長になると考えていたので、その経験がない私が社長になることに非常に驚いたが、新しい事や困難な事に挑戦し、不動産屋として形にすることを喜びとしてやってきた。時代の変化を的確に捉え、各事業会社との対話を通じ、グループをより良い方向に成長させていきたい」と抱負を語った。

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