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森記念財団 都市のソフト力を評価する新ランキング

2015.03.09 11:37

「おもてなし」が強みの東京が1位獲得
 都市競争力を示す新たな評価基準が誕生した。
 3日、森記念財団(東京都港区)は世界主要21都市をランク付けした新たな都市ランキング「アーバン・インタンジブル・バリュー(都市の感性価値)」を発表した。
 森記念財団が従前から発表していた「世界の都市総合ランキング」は経済や環境、研究・開発といったあらゆる分野の総合力で都市の力を評価していたが、どちらかといえばハード面な充実度に主眼が置かれ、実際に旅行者がどのように都市の魅力を感じているか、ソフト面でのアプローチに欠けていた。新ランキングは「都市が人間の感性に訴える力」という新たな側面から都市の魅力を評価することになる。
 森記念財団の理事である明治大学専門職大学院長の市川宏雄氏は「シンプルに言えばソフトウェアに優れた都市」と表現するように、評価にあたっては「効率」、「正確・迅速」、「安心・安全」、「多様」、「ホスピタリティ」、「新陳代謝」の6要素・36項目を抽出し、定量調査とアンケート調査に基づく定性指標を調査対象都市で実施した。
 気になる結果だが、東京はすべての要素別ランキングで10位以内を記録。「特に大きな欠点がなく総合力でかろうじて1位となった」(市川氏)。続く2位は意外にもウィーン。世界的な大都市である東京と欧州の中規模都市であるウィーンが肉薄するという「世界の都市総合ランキング」とは大きく異なる結果となり、ニューヨーク(5位)やロンドン(10位)、パリ(11位)は中位に沈んた。一方、東京の新たな欠点も浮き彫りになった。東京の強みは「効率」と「ホスピタリティ」で1位となったが「多様」で8位、「新陳代謝」は10位にとどまった。
 市川氏は「こうした東京の弱点を改善するには地道に対応していくしかない。が現在の東京は急激に変化しており、東京五輪を契機に弱点が解消に向かっていくのではないか。重要なのは『東京の弱点は何なのか?』を知ることから始まると考えている」と新ランキング策定の意義を説明している。


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