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ダイビル 「ダイビル本館・中之島 四季の丘」「大阪都市景観建築賞」大阪市長賞を受賞

2014.12.15 11:15

 ダイビル(大阪市北区)は「ダイビル本館・中之島 四季の丘」が、第34回「大阪都市景観建築賞」(主催:大阪府・大阪市・大阪府建築士事務所協会・日本建築家協会近畿支部・日本建築協会)において「大阪市大賞」を受賞したことを発表した。 「大阪都市景観建築賞」は、美しく個性と風格のあるまちの景観づくりを進めるために周辺環境の向上に資し、かつ景観上優れた建物やまちなみを表彰するもの。
 審査・選考を行った大阪都市景観建築賞運営委員会は次のようにコメントしている。
 「大大阪の時代を象徴する近代建築・ダイビル本館(大正14年竣工・渡辺節)が、中之島の新しいランドマークとして建替えられた。低層部北面と西面は当初材料を再利用して復元的に再現。高層部を軽快なガラスのカーテンウォールとすることで、旧ダイビル本館の記憶を敬称しつつ現代的なスカイラインを描く。周辺敷地との関係性を重視して計画された足元では、壁面のセットバックによって生み出されたオープンスペースが賑いを誘引するとともに、敷地西側に設けられた丘状の緑地・中之島四季の丘が豊かな緑をまちに提供している」
 「ダイビル本館」の低層部は、大阪・中之島において古くから親しまれてきた「旧ダイビル本館」の意匠を復元したもの。往年のすばらしい建築を次世代に継承するため、れんがや石材などの素材を可能な限り再利用した。れんがは「旧ダイビル本館」の解体の際に手作業で取り外し、現在の「ダイビル本館」の外装材として北・西面の95%以上に採用した。また、中央玄関上に設置している「鷲と少女の像(大国貞蔵作)などの石彫刻や石柱の多くについても、「旧ダイビル本館」解体の際にひとつひとつ取り外し、再び設置したとしている。

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