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健生/JBR Leasing 整骨院開業をレンタルで後押し

2014.09.22 13:09

 整骨院の経営支援を行う健生(宮城県仙台市)は、ジャパンベストレスキューシステム (愛知県名古屋市)の100%出資子会社であるJBR Leasing(愛知県名古屋市)と業務提携し整骨院の開業に必要な店舗及び設備を丸ごとレンタルする「柔整開援隊」(じゅうせいかいえんたい)のサービス提供を9月18日に開始したことを発表した。
 近年、柔道整復師の有資格者増加を背景に全国の接骨院・整骨院の数が年々増加し、現在はコンビニエンスストアの数と同程度の4万5000軒以上が開業していると推定されている。このように飽和状態になりつつある整骨院業界での市場競争に勝つためには、医療従事者としての能力もさることながら従来以上に優れた経営力が求められている。
 「柔整開援隊」は、JBR Leasingが店舗物件を賃借し、内外装改装工事及び治療機器や施術台等の備品を準備した状態にして開業希望者に丸ごとレンタル提供するサービスとなっている。健生は開業前の物件調査及び開業に必要なサポートをパックにした「整骨院開業支援サービス」を提供することで内外装の設計施工や医療機器等の販売を行い、開業後はユーザーのレセプト請求業務を担当することでサービス利用ユーザーの経営安定化を図りレンタル料の未収を防ぐ役割を担う。
 複数店舗を経営する法人や他業種から新規事業として整骨院の出店を考えている企業に「柔整開援隊」は特に適している。一般的に整骨院1店舗を出店する場合、600万円~900万円程度の初期費用が必要となるが、同サービスでは200万円以内に抑える事が可能となる。ユーザーにとって銀行借入枠を確保したまま複数店舗を展開できるため、常に安定したキャッシュフロー経営を展開する事ができる。また会計上、「柔整開援隊」のレンタル料は全額損金として処理できるため会計処理の煩わしさなども軽減される。4年間のレンタル期間終了後はユーザーが安価に買い取る事も可能なサービスだ。

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