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新日鉄興和不動産 「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」着工

2014.09.15 14:30

 新日鉄興和不動産(東京都港区)が事業協力者および参加組合員として参画している「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」の起工式が行われ新築工事に着手することが発表された。同事業は東京都港区赤坂一丁目、東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅に近接した約2・5ha(敷地面積1万6088㎡)の広大なエリアを施行区域とし竣工は平成29年4月を予定している。
 再開発が予定されているエリアは各国大使館や多くの外資系企業が立地する国際色豊かな地域で国際戦略総合特別区域の「アジアヘッドクォーター特区」や特定都市再生緊急整備地域に指定されており、都市再生の拠点として期待されている六本木通り・外堀通り・桜田通り・外苑東通りに囲まれた通称「大街区」(約75ha)の北側玄関口に位置している。港区の街づくりの整備方針が策定されており、各事業会社による大規模開発が行われてきた歴史があるため、今後も複数の複合用途の開発計画が予定されており段階的に都市機能の更新が図られることが予想される。
 新日鉄興和不動産は、東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅と連携した新たな駅前拠点ゾーンとして港区都市計画に基づく土地の集約化や地下鉄連絡通路の新設等により快適な歩行者ネットワークを形成すると共に充実した緑化を図り防災性の高い街づくりを進め業務・商業・住宅等の機能が集約した魅力ある複合市街地の形成を目標に再開発事業を推進する。
 六本木通りに面した利便性の高い場所に高層棟を配置して駅前拠点としての顔づくりを行う一方、陽当たりの良い敷地中央部には、人々の憩いの空間となる約4000㎡の広大な緑地が確保される。街路樹に面した緑地内には低層店舗が設置され人々の賑わいが生み出される。2020年にオリンピックが開催される東京の魅力をさらに向上させる国際的な金融および交流の拠点として貢献するという。

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