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三井不動産 富山にアウトレットパーク、大阪にららぽーと新設へ

2014.07.14 11:44

 三井不動産(東京都中央区)は富山県小矢部市で三井アウトレットパーク13施設目となる「(仮称)三井アウトレットパーク北陸小矢部」を開業することを決定し、今月4日に着工したことを発表した。店舗数は約160店舗を予定しており、平成27年夏の開業を目指している。
 同施設は13万㎡の敷地に約2万6000㎡の2階建店舗を建設する。店舗は北陸エリアの気候を考慮したエンドクローズモール(屋内型モール)を予定し、国内外の著名ブランドをはじめとした、ファッション、スポーツ、雑貨などに加え、地産地消の要素を取り入れた飲食店などの誘致を計画している。また敷地内に高さ約50mの観覧車や子ども向け遊具を設置した屋外広場など、ショッピング以外にも楽しめるスペースを設置する予定だ。
 平成27年春に北陸新幹線の開通が予定されていることから、同施設周辺エリアはアジアを中心とした海外からの観光客の増加を見込んでいる。それに併せてプレイヤールーム(礼拝室)や無料Wi-Fiスポットの設置、館内サインやパンフレットの多言語対応も計画している。
 「(仮称)三井アウトレットパーク北陸小矢部」の計画地は主要幹線道路である国道8号に隣接しており、富山県内はもとより、北陸エリア全域を含む広域からの集客を想定しており、エリア経済の活性化への寄与が期待されている。 
 また、同社は大阪府和泉市に、大阪府初の「ららぽーと」となるリージョナル型(広域から集客する)ショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと和泉」の開業を発表した。
 この計画は、三井不動産の「ママ」社員らがプロジェクトチームを結成し、子育て中の母親がショッピングセンターに寄せるさまざまな要望を、「ららぽーと」の施設づくりやサービス提供に反映させた取り組みだ。たとえば「手荷物が多く、買ったものが持てない」という悩みには「お荷物あずかり・ポーターサービス」(有料)、「育児中でも気軽にリフレッシュしたい」という要望には、子育て中の母親や父親にとって憩いのひとときを提供できるように、子供用のプレイグランド(有料)やプレイハウスにカフェを併設するなど、さまざまな機能につながっている。
 また、「子どもと楽しく、安心して食事をしたい」という要望には、フードコート内の「キッズエリア」で対応する。また、フードコート内で子どもから目が離せないなどという悩みには、「キッズエリア内」での配膳サービスも予定する。
 「ららぽーと和泉」は、今まで「ららぽーと」が目指してきたファミリー層向け対応の集大成として、子育て中の母親をはじめ、子どもを連れた利用客が使いやすく過ごしやすいような「エリアのオアシス」を目指すとしている。

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