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ユーヴィックス 室内全体に太陽光を行き渡らせる「採光システム」

2014.06.30 13:40

 日中、照明に頼らないオフィスビルが誕生するかもしれない。
 紫外線領域の専門メーカーであるユーヴィックス(東京都目黒区)は、建物内に太陽光を取り込むための「太陽光集光・採光システム」の販売を開始。Sundolier社(アメリカ)製の「太陽光集光システム」とSunCentral社(カナダ)製の「太陽光採光システム」を同時展開している。
 一方「太陽光採光システム」は既存ビルへの導入まで視野に入れたシステム。太陽光を多数のミラーの組み合わせにより太陽光自動追尾装置で取り込むことができる。天窓型として活用する場合は、陸屋根等に穴を開けて設置するとその下のフロアのみに光を取り込むだけだ。しかし、ビルの外部に設置した庇に同製品を取り付け、下層階の腰壁外部にミラー装置を設置することで反射した光が室内を照らすことが可能だ。
 「室内に取り入れた太陽光を水平方向に約15mまで届かせることができます。一般的なオフィスビルならワンスパン8m~10mほど。室内全体に太陽光を行き渡らせることができます」(柏山氏)
 都心部のビルは建物正面の窓から光を取り入れるのが常だった。一方ビル同士が隣接する方向からは光を取り入れる発想はなかった。しかし同製品は50cmほどの間隔があれば下層階まで太陽光を届かせることができる。  「日本ではこれまでなかった発想。ビルの側面や背後からでも太陽光を取り入れることができ、快適な室内環境をもたらすことが可能になりました」(柏山氏)
 同社の代表取締役を務める森戸祐幸氏はモリテックス(現ショットモリテックス)の元オーナー社長として光技術を研究開発してきた第一人者。現在、同氏が東京理科大学と「液体ライトガイド」を共同開発している。近い将来、「太陽光集光装置」と「液体ライトガイド」の組み合わせにより、あらゆる場所に太陽光をもたらすことが可能になる。

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