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積水ハウス 3社合同「実証実験ハウス」建設

2014.05.26 11:49

 積水ハウス(大阪市北区)、東芝(東京都港区)、本田技研工業(東京都港区)の3社は、さいたま市に新たに実証実験ハウスを建設し、ITやパーソナルモビリティーなどの技術と、家庭、モビリティー、地域のエネルギー需給を総合的にコントロールするエネルギーマネジメント技術を取り入れた、先進の暮らしの検証を開始した。
 同ハウスは実際に人が居住できる二世帯住宅になっており、例えば昼間外出している子世帯での太陽光発電の余剰電力を親世帯で使うなど、各世帯で生み出した電気やお湯の世帯間での相互供給が可能となっている。また、ケーブルを接続せずに電気自動車への充電を行う非接触充電、同自動車に蓄電された電力の家・コミュニティーへの供給、パーソナルモビリティーを使いやすくした住空間づくりといった新たな試みを通じて、未来の暮らしを支える技術をリアルな環境で磨いていく。
 3社はこれまでも、人々がより安全で安心できる、より快適で便利な、そしてもっと楽しくなる未来の暮らしの実現を目指し、スマートコミュニティーへの取り組みを積極的に推進してきた。平成25年11月には、東京モーターショー内の「SMART MOBILITY CITY 2013」に出展し、住まいと家電とクルマがつながる未来の暮らしを、業界を超えた協業で提案した。今回の同ハウスでは、生涯にわたって豊かに過ごすことができる暮らしやモビリティーを含めた暮らしのCO2排出量をゼロとする平成32年の暮らしを想定し、実際に人が住める戸建て二世帯住宅で具現化していくとのこと。未来の暮らしを実現する技術の確立と実用化を目指し、同ハウスを活用したさまざまな検証を行っていく。

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