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三菱レイヨン・クリンスイ 「水栓一体型ビルトイン浄水器」発売

2014.05.19 16:12

 三菱レイヨンのグループ会社である、浄水器、医療用水処理装置の販売を行う三菱レイヨン・クリンスイ(東京都中央区)では、消費税増税後の節約志向が高まるなかで大幅な節ガス効果を実現する機能を搭載した水栓一体型(スパウトインタイプ)のビルトイン浄水器を「クリンスイF426」を6月から全国で発売する。
 同商品は、レバーの無駄な動きを軽減させ、ガスと水の浪費をなくす機能を搭載した製品となっている。4月1日の消費税増税以降、生活者の節約に対する意識は一層強くなっている。節約したいカテゴリーに関する調査によると、約半数の人が水道光熱費を挙げているそうだ。今般の節約志向の高まりの中で経済的な製品へのニーズに対応すべく、同製品を発売させるに至った。
 従来の温冷混合の水栓一体型では、大半のレバー操作によってガス給湯器が作動し、無駄なガス代や水道代が発生する原因となっていた。そこで、同社はビルトイン型浄水器のエントリーモデルとして反響があるスパウトインタイプに、水温を調節するレバーの左右、水量を調節する上下それぞれの動きの際に適量の位置でクリック感を設定した同製品を開発した。これにより、レバーの動作で発生する無駄な水量を削減することが可能となり、水道代・ガス代が年間最大約1万100円も節約できるようになった。
 従来のスパウトインタイプのビルトイン型浄水器と同じく、同製品には赤サビや雑菌まで除去可能な中空糸膜フィルター標準装備の高性能フィルターが搭載されており、同種製品の中でも4カ月間使用することができる長寿命カートリッジ対応となっている。
 同社では、従来製品の性能はそのままに環境にも優しく経済的な製品を投入することで、水まわりの強化で差別化を図るマンションデベロッパーや、省エネルギー・経済性を強みとして売り出すハウジングメーカー等の販路を通じて、節約への意識が高い新築やリフォームを検討している層に訴求していくそうだ。

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