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大阪府 オーナーにも責任が及ぶアスベスト対策セミナー開催

2014.05.12 16:51

 大気汚染防止法及び府条例の改正に伴い、石綿(アスベスト)飛散を伴う建築物解体工事等の実施の届出義務を発注者(オーナー)に課す等、アスベスト対策における発注者へ責任履行を求められるようになった。それに伴い、大阪府では工事の発注者となりうる団体をはじめ、府民全体で石綿飛散防止に向けた取り組みについて考えるためのシンポジウム「みんなで防止!!石綿飛散キックオフ会議」を開催する。
 大阪府によると、石綿を含む建築材料を使用した建築物の解体等の作業にあたっては、法や大阪府条例により、事前の届出や石綿の飛散防止措置を取るべきこと等が規定されているが、石綿であることを知りながら無届で解体工事を行う等の悪質な事象が跡を絶たないという。これに加え、府域では石綿が使用された建築物の解体が今後30万棟にのぼると予想されていることから、解体工事の発注者に関係する団体等を中心に石綿飛散防止に向けた取り組みについて考えてもらうために同会議を開催する運びになったという。
 講演は三部構成。基調講演は京都大学名誉教授の内山巌雄氏による「石綿問題の現状や環境審議会における議論について(仮題)」、続いて環境省と大阪府による「『大気汚染防止法』、『大阪府生活環境の保全等に関する条例』の改正についての説明」、そして関係団体によるパネルディスカッションで構成する。
 開催日時は6月17日(14時~16時30分)。会場は「大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)」7階ホール。定員は500名(参加無料)。インターネットかファックスで事前申し込みが必要(6月13日まで)。

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