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大和ハウス工業/フジタ 耐震性能が大幅に向上

2014.02.24 17:21

 大和ハウス工業(大阪市北区)とフジタ(東京都渋谷区)は、中低層(3~4階)のサービス付き高齢者住宅など様々な建物に適用可能な耐震部材「鋼製座屈拘束ブレース(平鋼を角形鋼管で座屈拘束した耐震ブレース)」を共同開発し、建物への採用を開始した。
 同製品は地震力に抵抗する芯材(平鋼)を拘束材(角形鋼管)とアンボンド材(絶緑材)でサンドイッチ状に挟み込んだことにより、地震時に圧縮力がかかっても座屈せず、優れた耐震性を発揮するブレースである。また、芯材には幅を調節できるスリットを設けてあり、耐力を任意に設定でき、設計の自由が増す。あわせて全体を鋼材で構成しているためコンクリートと鋼材からなる従来の座屈拘束ブレースに比べ、部材の簡易化・軽量化が可能になる。さらに、当技術を用いることによりサービス付き高齢者住宅に採用されているラーメン構造や通常のブレース構造と比べ、コストを同等に抑えたまま耐震性能を大幅に向上することができる。

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