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大和ハウス工業 環境配慮型物流施設に向けた実証実験を開始

2013.12.16 16:48

 大和ハウス工業(大阪市北区)は24日より、スマートマネジメントシステム「D-LEMS(ディー・レムス)」などを導入し、CO2排出量を約25%削減する次世代の環境配慮型物流施設「D’s SMART LOGISTICS(ディーズ スマート ロジスティクス)」の実証実験を、同社が運営する神奈川県相模原市のマルチテナント型物流施設「DPL相模原」で開始する。同社では今後、実証実験で採用・効果検証した環境配慮技術を、設計・施工・運営する物流施設に採用するとしている。
 同社では平成23年より、法人の顧客向けの建築物について、平成32年(2020年)までに環境負荷ゼロを目指す「スマートエコプロジェクト」を開始させており、今回の実証実験はその第9弾となる。施設内では、照明や換気、空調システムなど設備ごとのエネルギーを見える化し、最適に制御できるスマートマネジメントシステム「D-LEMS」を導入。このシステムにより、施設内のエネルギー状況を把握・制御することができ、消費電力の無駄を解消する。また、パソコンやタブレット端末などを利用して、テナント単位でのエネルギーに関するデータの見える化や、リアルタイムでの状況監視・制御などを可能にし、テナントの省エネ活動のサポートや業務の効率化に貢献する。
 この他、同施設では地下の免震ピットから空調・換気用の空気を取り込み、夏季の予冷に利用する空気還流システムの採用、全館LED照明の導入、屋根面に太陽光発電システムを建設し来春より発電を開始するなど、省エネ性能の高い設備や自然エネルギーの活用が展開される。

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