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小田急電鉄 小田急線の地下化に伴う上部利用 施設配置に関する行政との協議整う

2013.12.02 16:21

 小田急電鉄(東京都新宿区)では、小田急線「代々木上原」駅~「梅ヶ丘」駅間で進めている鉄道地下形式による連続立体交差事業及び複々線化事業に伴い創出される鉄道跡地の土地利用について、連続立体交差事業者である東京都、地元行政区である世田谷区、渋谷区と進めているが、世田谷区内の施設配置等について協議が整ったことを発表した。上部利用については、街の個性・雰囲気を踏まえ「にぎわいや回遊性、子育て世代が住める街、文化」をキーワードにまちに新たな魅力を創出することを目指すとしている。また、駅周辺を中心としたゾーンごとに特色を持たせるとともに、世田谷区が掲げる防災・減災のための視点も重視し、世田谷区が整備、維持管理する緑豊かな通路や緑地・小広場、駅前広場にも配慮される。
 鉄道上部面積は約2万7500㎡。上記のキーワードのもと、全体を「文化発信ゾーン」、「シモキタショッピングゾーン」、「世田谷ライフ発信ゾーン」の3ゾーンに分け、ゾーンごとに設定したテーマに基づき、魅力ある街づくりが進められる。「東北沢」駅周辺地区の「文化発信ゾーン」は、既存の街の個性・雰囲気と融合する上質なライフスタイルを意識した施設を配置。新たな生活文化を発信し、街の魅力を高めるとしている。「下北沢」駅周辺地区の「シモキタショッピングゾーン」は、今後整備される同駅と駅前広場との連続性や、駅からの回遊性を高める多様な店舗を展開。「世田谷代田」駅周辺地区の「世田谷ライフ発信ゾーン」では、緑と環境をキーワードに子育て世代をはじめ多世代に支持される上質な住まい等を配置するとしている。

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