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アーチ ネズミ・外注を独自技術で発生源から根絶

2013.07.22 16:24

 主に飲食店舗などで対策が求められているネズミや害虫に対する衛生管理。オフィスでも床下や壁の裏側に潜んでいるケースがあり、場合によっては室内の配線をかじることによってサーバーに被害が及び、データ損失などの大きな損害を被る可能性もある。ネズミ・害虫対策を専門とするアーチ(東京都品川区)は、ネズミ・害虫駆除の第一人者である守部郁夫氏が設立した東洋マウス研究所を母体として今年4月に設立。一級建築士でもある同氏を中心として多くの飲食店・ビル・商業施設等での豊富な実績を有する同研究所独自の技術・ノウハウを引き継ぎ、他社にはない革新的なネズミ・害虫駆除のサービス提供に努めている。
 一般的なネズミ駆除の方法として用いられるのが、粘着シート・毒餌・穴ふさぎ・超音波発生器の4項目である。しかしながら、ネズミは非常に臆病な性格をしており、上記の駆除方法を行った場合、一時的な効果はあったとしても別の棲息方法をとることから、根本的な解決策とはならないケースが多いという。また、粘着シートを多用することはネズミの行動範囲を逆に広げてしまい、二次被害をもたらす可能性もあるそうだ。同社の駆除サービスは建物ごとに異なる形状等の特徴を分析し、ネズミの棲家となりうるポイントの特定を行い、直接捕獲によって被害の発生源から駆除する方法を採用している。また、粘着シートを多用せずに効果的に使用することで、ネズミの臆病な性格を利用して棲息しにくい環境を生み出すという。また、駆除作業の終了後は自然の薬草を独自配合した忌避剤等を用いて、ネズミや害虫の新たな侵入を防ぎ衛生的な空間づくりにも注力しているとのことだ。
 同社取締役の守部和樹氏は「飲食店舗やビルなどで棲息するネズミの大半はクマネズミという種類ですが、特に都市部で発生するネズミは劣悪な環境でも生き延びる生命力を持ち、近年では『スーパーマウス』と呼ばれています。従来の駆除方法は粘着シートや毒餌など、ネズミを待ち受けて捕獲するというのが一般的ですが、これらの対策では根本的な解決は困難です。当社では一級建築士による建物分析によってネズミの巣を特定し、発生源から駆除する方法を採用しており、生命力の高いスーパーマウスも発生源から根絶させ、新たな被害の発生を食い止めることが可能です」と述べている。

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