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ラースデザイン 築40年のメゾネットをリノベーション

2013.06.10 15:11

 建築設計事務所ラースデザイン(東京都渋谷区)が手がけた住宅リノベーションが完成し、6月7日に内覧会が開催された。
 物件は世田谷区上用賀に立地する築40年の集合住宅。4~5階のメゾネットの1室で、同社代表の岩本氏が購入前から現オーナーに対してアドバイスを実施。リノベーションを前提に購入したためゾーニングなどもスムーズにすすんだようだ。
 床面積は約68㎡で、オーナーの趣味が自転車ということで玄関はスロープに。土間を広く取って自転車を置くスペースとし、壁にはパーツや工具などを掛けられるようパンチングボードを設置した。下階は自転車スペースとキッチン、リビングダイニングのみで、寝室や書斎、バス・トイレは上階。鉄骨を見せるシンプルなデザインの階段や、新築時から残った壁紙の一部に額縁を取り付け、アート作品として残すなどディティールにもこだわった。
 同社代表の岩本唯史氏は「このあたりは駅から少し離れており、新築物件が競合することも少ないエリアです。周りには緑も多く、こうした立地に建つ物件こそリノベーションに適しているといえるでしょう」と話す。今回は当時でも珍しいメゾネットで、まさに素材の良さを生かしたリノベーションとなった。

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