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未来機械 水を使わないソーラーパネル清掃ロボットを開発

2013.04.08 16:33

 香川大学発ベンチャー企業、未来機械(香川県高松市)は、国立大学法人香川大学工学部知能機械システム工学科、石原秀則准教授の指導・協力を受けて、ソーラーパネルの上を自動走行しながら、水を使わず清掃できる世界で類を見ないソーラーパネル清掃ロボットを開発した。
   このロボットは、乾燥地域等で特に問題となっている、ソーラーパネルの表面に付着した砂塵を清掃することで、砂塵によって減少した発電能力を回復させることができる画期的なロボットとなっている。  さらに、このロボットは海外の乾燥地域で実施した実証試験において、手作業での清掃と同等以上の発電能力の回復効果が確認された。
 ソーラーパネル清掃ロボットは、大人が一人で持ち運ぶことが可能であり、作業者がパネルの上に置いてスタートスイッチを押すと、敷き詰められた一面の太陽光パネルの上を自動で走行し、隅々まで清掃。ロボットには特殊な回転ブラシを内蔵しており、水を使わず砂塵を除去するという。ロボットは内蔵バッテリーにより連続で最大2時間使用することができる。清掃が終わると、その場で停止して清掃作業が終了。この自動清掃機能と設計の最適化により、現地の安価な労働力による手作業による清掃と比較しても、ロボットを利用した場合の方が清掃コストを低く抑えられると同時に、安定した清掃効果が見込まれる。
 未来機械は今後、ソーラー発電関連ビジネスや、中東・北アフリカ地域での事業展開に関心のある事業パートナーを広く募集するとともに、現在の試作機を基にして、未来機械において鋭意製品化に取り組み、クリーンエネルギーの世界的な普及拡大に貢献していく。

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