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トーセイ 今期は中・小型ビルなど1棟物件の販売を強化

2013.02.04 13:27

 不動産流動化事業や開発事業など、総合不動産業を展開するトーセイ(東京都港区)では、昨年12月から始まった今期は、中・小型のオフィスビルやマンションの1棟物件の販売を強化する。トーセイが展開する事業では、近年は既存マンションを1棟丸ごと取得し、デザイン性やセキュリティ機能、環境面などでのバリューアップをし、分譲販売を行う「Restyling事業(2年連続で住宅・住宅設備部門のグッドデザイン賞を受賞)」をはじめとして、住居系事業に注目が集まっていた印象があるが、今期の計画では、1棟販売の目標を物件数で13物件(昨期5)、売上高で約90億円としている。
 リーマンショック後には、賃料の堅実な住居系の物件と比較するとオフィスなど大型の物件の売買は控えられていた傾向があったが、今までも堅調であった小型に加えて中型クラスの収益不動産の流動性も回復傾向となってきたというのが同社の戦略の背景にある。
 トーセイ・経営企画部長の藤原宣人氏は、次のように話す。
 「現在オフィスビルは、収益物件としてのほか国内企業の自社ビルとしての需要もあります。また、取得側の資金調達も以前と比べると厳しさが緩和されている印象で、物件の取得意欲を促進していると思います」

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