週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

不動産業界最新ニュース

2011.11.28 14:27

住友不動産 新宿副都心北部のプロジェクトが竣工
 住友不動産(東京都新宿区)は、開発を進めてきた新宿副都心北部エリアにおける大型の複合再開発「西新宿八丁目成子地区第一種市街地再開発事業」(「住友不動産西新宿8丁目プロジェクト」)が竣工し、12月1日にグランドオープンすることを発表した。
 同事業は、平成14年7月に内閣府が指定した「都市再生緊急整備地域(新宿駅周辺地域)」のなかに位置し、「都市計画道路放射第6号線(税務署通り)」の整備と併せて「業務、商業、居住機能等の複合市街地形成を図ること」を基本方針に、西新宿八丁目成子地区市街地再開発組合が街づくりを進めてきたもの。青梅街道と税務署通りに面したおよそ2haの敷地に、地上40階のオフィス棟を中心に、レジデンス棟、イベントホール棟、店舗棟という四つの施設で構成されている。延床面積は約18万㎡。
 各施設の名称は、高層オフィス棟が「住友不動産新宿グランドタワー」、その中の高級賃貸マンションが「ラ・トゥール新宿グランド」、イベントホール棟が「ベルサール新宿グランド」、レジデンス棟が「新宿グランドプラザ」と、それぞれ決定した。

ソニービル クリスマスイルミネーションを実施
 中央区銀座の「銀座ソニービル」では、11月30日から12月25日までの間、クリスマスイルミネーション「Dream Xmas 2011」を開催する。屋外イベントスペースの「ソニースクエア」では、白・青・緑の4万球のLED電球を用いたオブジェを設置。さらに、ソニー(東京都港区)の独自のAR(拡張現実)技術「SmartAR」を体験できる大画面ビジョンでは、映し出された来場者の頭上に雪や多彩な形のオーナメントが降り注ぎ、触れると光を放って弾けるなどの演出も行われる。
 なお、このイベントはイルミネーションの使用電力に、風力発電によるグリーン電力を利用しており、「ソニービル」全館の電力使用量と合わせて節電要請内でまかなうなど、節電にも配慮された運営となっている。

東京建物 八重洲にオフィスビルが竣工
 東京建物(東京都中央区)は11月22日、富士フイルムメディカル(東京都港区)と共同で、東京・八重洲において開発してきたオフィスビル「東京建物八重洲ビル」(地上11階地下2階)が竣工し、開業したことを発表した。
 同ビルは、「東京」駅をはじめ、JRや地下鉄の各路線を利用できる交通利便性の高い立地である。地上11階地下2階建てで、地下1、2階は飲食店舗、地上1階が店舗、同2~11階がオフィスとなる。
 オフィスフロアの基準階は、1フロアおよそ419坪の無柱空間で、フロアにおける高いレイアウトの自由度を実現する。また、地震などの揺れを低減させる「粘性体制震壁」と、建物の変形や柱と梁の損傷を抑制する「制震ブレーズ」という二つの種類の制震部材を用いたハイブリッド制震構造を採用する。開口部計画を適切に行うことにより、PAL値(年間熱負荷係数)を基準より25%以上低減するなど、環境面へも配慮する。
 また同24日には、同ビルの地下1、2階の商業ゾーンでは、飲食店10店舗が集う「八重仲ダイニング」がオープンした。

森トラスト 京橋エリアのビル新築工事に着手
 森トラスト(東京都港区)は11月24日、東京都中央区京橋2丁目において開発を進めてきた「(仮称)京橋二丁目プロジェクト」の新築工事に着手したことと、ビルの名称を「京橋トラストタワー」に決定したことを発表した。平成26年2月末の竣工を予定している。
 同ビルは、地上21階、地下3階で延床面積およそ5万2000㎡のオフィス、ホテル、商業用途で構成される複合ビル。「東京」駅から徒歩4分、東京メトロ銀座線「京橋」駅から徒歩1分という立地にあり交通の利便性に優れており、歴史あるオフィスエリアの京橋エリアの中央に位置している。
 東日本大震災を経て、同社の仙台の保有物件での経験などを生かし、総合的な防災機能の見直しを実施した。耐震性能や非常用発電機などのハード面を強化し、森トラストグループ全体においての防災ネットワークを活用した、独自の災害対応体制「グリッド型BCP(事業継続計画)」に組み込むということで、ソフト面においても災害に強い建物を目指す。

京王電鉄 京王多摩センターSCがリニューアルオープン
 京王電鉄(東京都多摩市)では、京王相模原線・京王多摩センター駅の京王多摩センターSC・東側1階「新鮮市場」(全18店舗)が12月1日にリニューアルオープンし、同SCがグランドオープンすることを発表した。これにより、同SCは全42店舗となる。
 同SCのリニューアルは、京王線の鉄道高架柱の耐震補強工事とあわせて、平成21年3月には西側1階飲食ゾーン、同年11月には「京王アートマン」を中心とした西側2階生活雑貨ゾーン、平成22年12月には「啓文堂書店」を中心としたサービスゾーンと段階的に進められてきたもの。今回の「新鮮市場」のオープンで、一連のリニューアルが完了する。
 今回のオープンでは、改装前は7だった店舗数が18(うち新規の出店は14)となり、大幅に拡充された。青果や鮮魚、精肉といった生鮮品とグロッサリーのほかに、コーヒー豆や輸入食品店「カルディコーヒーファーム」や、ドーナツ店「ミスタードーナツ」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」といった店舗が入り、総合的な一大食品ゾーンを形成する。
 またオープンにあたり、先着プレゼントや抽選会などといったキャンペーンを予定している。

PAGE TOPへ