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<イベント報告>渋谷ビル経営者協会 東京都の猪瀬副知事をゲストに招き講演会開催 固定資産税の減税求める声も

2009.10.26 14:34

 渋谷ビル経営者協会は20日、港区青山の「青山ダイヤモンドホール」エメラルドルームにて、猪瀬直樹東京都副知事の講演会を開催した。
 今回のテーマは「これからの東京」。講演の中で猪瀬氏は前原誠司国土交通大臣の発言で話題となっている、羽田空港のハブ空港(拠点空港)化に触れ、「羽田は国内線、成田は国際線という、国土交通省のなかでの決め事があるが、平成22年10月には新滑走路が供用を開始し、年間の航空便の発着回数が11万回増加することになります。都ではこの内8万回を国際線に充てるよう国交省に働きかけており、韓国・仁川国際空港に替わる東アジアの航空の拠点を目指しています」と述べた。その後、同氏は日本が今後先進国として取るべき方向性について触れ、「具体的には環境対策や地方分権がキーワードとして挙げられます。地方分権については、国からの圧力から開放されれば、創意工夫次第で地方は様々な対応策を取ることが可能となり、各国に対して先進国としての方向性を示すことができるでしょう」と述べた。
 最後に同協会の梅原伸二郎代表幹事は、増税が避けられない固定資産税の現状打破を猪瀬氏に陳情した。来場者の中には、今回の評価替えで新設された固定資産税の表面的な減額制度に対して反発する声も聞かれた。

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