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三井不動産 国際交流・新産業創出テナントを誘致 JR「横浜」駅とみなとみらいつなぐエリアのフラッグシップとなる施設

2009.10.19 15:42

 三井不動産(東京都中央区)は、横浜市みなとみらい21地区において開発推進中のオフィスビル、「(仮称)横浜三井ビルディング」を、10月16日に着工したと発表した。
 なお、竣工は平成23年12月末日を予定している。敷地面積は7798・99㎡、地上30階地下2階塔屋3階の規模で、延床面積は9万573・57㎡。
 同プロジェクトは、三井不動産にとって横浜駅周辺エリア最大規模のオフィスビルであり、かつ初の横浜における「三井ビル」である。みなとみらい21地区で横浜駅に最も近く、同地区の北の玄関口(ゲート)ともいえる「67街区」に位置する、フラッグシップタワーになる。
 JR「横浜」駅周辺の賑わいをみなとみらい21地区へとつなぐ歩行者動線「オープンモール」のや、帷子川沿いの水際線プロムナードに面し、緑豊かなオープンスペースとしてワーカーや来訪者の憩いの場となる「アーバンプラザ」を設置し、周辺環境に配慮すると同時に賑わい動線を創出。また、国際交流・新産業創出機能を持つテナントの誘致を図っており、「国連WAFUNIF日本アジア機構」や、次世代テクノロジーを開発する企業を発掘・育成する「(仮称)フューチャーラボ」、横浜国立大学「未来情報通信医療社会基盤センター」のサテライトオフィスや、世界的な鉄道模型の制作・収集家である原信太郎氏の所蔵品を中心に、日本初の鉄道開通の地である横浜の歴史を伝承する「(仮称)世界鉄道模型博物館」を誘致する。
 みなとみらい21地区は、神奈川県ならびに横浜市が積極的に企業誘致制度を導入し、大企業の本社進出が決定するなど、今後も発展が期待されるエリアである。
 同プロジェクト周辺にも、日産自動車の新本社ビルや富士ゼロックスのR&D拠点が立地し、また劇団四季の「キャッツ・シアター」が移転するなど、ビジネス・商業・文化施設が集結しつつある。

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