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三越伊勢丹HD 営業効率が低迷する小型店舗を閉店 地方店舗合計11店が営業終了

2009.10.19 15:41

 三越伊勢丹ホールディングス(東京都中央区)は、同社完全子会社である三越(東京都中央区)の一部小型売店の営業終了を決定した。
 三越は大型店のほかに、全国で53店舗の小型売店を展開しており、地域に密着した営業活動を行い、小型売店を所管する店舗への送客や、顧客へのアフターケアを行うための機能を果たしてきた。また、店舗ではギフトを中心に、近隣の顧客への販売拠点となっていた。
 しかし、今回営業終了を決定した店舗は、近年の各地域の経済環境変化等により、売上高、営業損益、立地等において営業効率が低下しており、また今後も改善の見込が立たないことから営業を終了することになった。営業を終了する小型売店は11店舗。なお、三越苫小牧は小型売店の営業を終了し、外商出張所に転換する。
 営業終了予定日は平成22年3月下旬(各小型店舗で日程のずれがあり)。
 また、三越各支店の外商活動の拠点として、全国11ケ所にある外商出張所の一部について、その機能を所轄店舗へ移管することで、新潟県長岡店の長岡出張所、愛媛県松山店の大洲出張所の2カ所も閉鎖する。
 同HDは、平成20年9月に三越池袋店を閉店、鎌倉市と盛岡市の小型店閉鎖なども進めてきた。平成25年度までに営業利益を750億円とする目標を掲げ、経営体質の強化を図っている。

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