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<データ発表>シービー・リチャードエリス総合研究所 早大大学院川口教授と共同研究開始

2008.10.13 17:10

 シービー・リチャードエリス総合研究所シービー・リチャードエリス(東京都港区)は、子会社であるシービー・リチャードエリス総合研究所が早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の川口有一郎氏を研究顧問として迎えて、共同研究を開始した。最初の研究テーマは「オフィスビルのバリュー投資の基礎マクロ経済とオフィス市場:バブルの衣をまとった資産デフレにどう立ち向かうか」で、オフィスの実質価値及び賃料と空室率、オフィスワーカー密度などとの相関性や、リスクプレミアム、不動産サイクルなどを共同で分析している。なお、この研究テーマに基づいて簡易レポートを公開する予定だという。
 今回発表された共同研究による分析結果の一部によれば、オフィスビルの実質価値がクズネッツ・サイクル類似の16年周期を持つことをはじめとして、賃貸収入(NOI)の変動は長期的にはオフィスワーカーの密度が有意に影響していること、賃料の短期的な変動はその多くを空室率によって説明できること、そしてオフィスビルのリスクプレミアムをサプライサイドとデマンドサイドで分析すると、各々のリスクプレミアムのギャップがその後5年間のリターンに有意に影響していることなどの結果が出ており、これらの結果を共同研究レポートとしてまとめる方針である。

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