週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

清水建設 新社屋の高層オフィス計画が発表 免震構造と太陽光発電完備の未来型オフィスと地域交流施設・保育園も

2008.07.14 16:42

 清水建設(東京都港区)は、東京都中央区京橋二丁目の旧本社所在地に、建築技術・環境技術の粋を集めた最先端のオフィスビルを建設し、平成23年秋を目処に本社移転することを発表した。なお、現本社のシーバンスS館は、引き続き所有・管理していく方向だ。中央区は、「国際競争力ある高規格の業務中枢機能及び交流機能等を導入する」という方針を示しており、同社はその方針を踏まえ、各行政機関と協議を重ね、京橋地区の活性化と東京の都市再生への貢献を目指して同プロジェクトに取り組んできた。
同プロジェクトは「都市再生」、「環境」及び「公共貢献」をキーワードに掲げ、最新の建築技術と環境技術を結集、未来志向の超環境型オフィスビルを創出しようという計画である。計画は高層棟と低層棟の二棟となっており、高層棟は敷地面積約3000、地上22階地下3階塔屋1階の規模で、延床面積にして約5万1500となる。一方、低層棟は敷地面積約940、地上4階地下1階の規模で、延床面積は約2800となる。高層棟にはオフィスのほか、災害時には防災拠点となる地域交流施設等が入り、低層棟には保育園を中心とする子育て支援施設が入居する予定だ。
施設には免震構造を採用しており、高い耐震安全性が同社の事業継続計画(シミズBCP)を支えると同時に、環境技術面では高層棟の外装窓面に約2000分の太陽光発電パネルを装着。昼間のオフィス部分の照明エネルギー全てを太陽光だけでまかなうことができるようになっている。今後のスケジュールは、実施設計などを経て平成21年4月に着工。高層棟は平成23年9月、低層棟は平成25年2月の完成を予定している。

PAGE TOPへ