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<コンセプト物件竣工 日土地千葉中央ビル>日本土地建物 医療モールと保育所併設の希少な複合施設働く女性のための社会貢献施設開発

2008.05.26 17:28

 日本土地建物(東京都千代田区)は、5月21日、千葉市中央区本千葉町に、保育所と医療モール、そして上層階にオフィスを併設した複合施設「日土地千葉中央ビル」を竣工した。
 今回の物件は、昨今とりわけクローズアップされている少子高齢化問題に対して、同社が社会貢献をテーマにした提案を行う「子育て支援プロジェクト」第一弾である。敷地面敷は554・44㎡で、地上10階地下1階、延床面積にして4444・82㎡となる。京成「千葉中央」駅前のロータリーに面しており、またJR「千葉」駅から徒歩8分という交通利便性の高い立地にある。
 1階は調剤薬局と飲食店、2階にニチイ学館が運営する保育所「アイリスキッズ千葉中央」、2階から6階に医療モール(内科・歯科・心療内科を予定)、7階から10階がオフィスとなる。
ある民間の調査によると、7〜8割の女性が出産意欲を持っている。しかし保育所の不足など女性が働きながら子育てをする社会制度が整っていないことが原因となり、現在社会問題となっている少子化につながっている。
 駅近くの保育所、突然の病気や怪我にも対応できるクリニックが近くにある保育所、夜遅くまで子どもを安心して預けられる施設など、働く女性の願いを叶えられる建物の計画を、同社は「社会貢献活動の一つ」として計画した。
ビル事業者が賃貸ビルに、保育所と医療モールを組み合わせてテナントを誘致する試みは国内でも珍しい。両施設が隣接することで、保育時の病気や怪我にも迅速に対応でき、より安全な保育環境となる。
 また、外観はガラスのファサードとなっており、保育園内にも日の光が入り開放感あふれる空間となるように配慮がなされている。保育所は4月1日より一足先にオープンしているが、約1カ月半で既に10人の子どもとその他一時保育の子どもが通っている。

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