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<プロに聞く不動産事情>東急リバブル銀座コンサルティングセンター サブプラ問題の影響を肌で実感 セミナーでオーナーに戦略提案

2008.02.04 17:36

 東急リバブル(東京都渋谷区)の銀座コンサルティングセンターでは法人・個人の投資家や不動産オーナーからのあらゆる相談に対応し、豊富な情報やネットワークを駆使してコンサルティング業務を行っている。
 この銀座センターが主催する第7回不動産投資セミナーが今月16日銀座6丁目にて開催される。
 第1部はリクルートの「住宅情報」創刊責任者を務めた幸田昌則氏が講演。現在の不動産市況を語った上で今後の投資戦略を提案する。
 第2部は税務のエキスパートである神野宗人氏が確定申告の時期を前にした税務戦略を伝える。いずれも投資家にとっては必須の情報であり、より積極的な不動産戦略を実施するには欠かせない内容になる。
 前述の通り今回は7回目の開催となるが、スタート当初は講演内容もビギナー向けだったという。同社流通事業部の中川吉男氏は「開始当初はまだ不動産投資熱も上昇中で、新たに不動産投資を始めた方々も多く参加されていました。講演内容も回を重ねるごとにバリエーションを増やし、ビルメンテナンス会社からのお話しなども聞いていただきました。回を重ねるごとに専門的な内容や経験豊富な方向けの講演に変えていきましたが、来聴者は理解してくれているようです。何故なら、弊店のセミナーはリピート率が非常に高く、毎回来ていただける事でスキルアップに役立ったのでしょう」と語る。
 コンサルタント業務を行う中で、同氏は昨年の秋以降、相談内容が変化しているという。
 「サブプライムローン問題を契機として、相談内容がかなり変わりました。新たに物件を取得したいという声が減り、代わりに処分についての相談が増えたのです」
 新たに物件を取得しようにも金融機関から融資が受けられなかったり、そろそろ天井だと言われ始めている不動産市況に売り気が勝ち始めたりというのが主な原因との事だ。また、春の決算期を前に処分を急ぎたいという事情も影響しているだろう。
 逆に値が下がり始めた今を投機のタイミングとして捉えるのも可能だ。いずれにせよ同社開催のセミナーのような情報を広く集められる場所に積極的に出てみるのは有効だろう。

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