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横浜市 戦前オフィス「ストロングビル」低層部残しての建て替えが決定 大和ハウス工業が事業請け負う

2007.09.10 17:29

 横浜市都市整備局は、歴史的建造物「ストロングビル」(横浜市中区)の建て替えについて、新築されるビルの低層階に復元する旨を発表した。同市は最大6000万円の助成金を支給する。
 同ビルは昭和13年に矢部又吉氏の設計により建てられた、戦前から残る数少ないオフィスビルで、鉄筋コンクリート造3階建て(一部地下1階)の規模だ。
 都市景観上も貴重な存在であることから、横浜市や日本建築家協会関東甲信越支部などが、所有者のストロング・エンド・カンパニー(本社イギリス)に対し保全要請を行っており、その結果、1階から3階に現建物の外観意匠を再現することとなった。新たに建設されるビルは、地上13階建て、延床面積1万3336・18㎡の規模となる。
 建て替え事業を請け負うのは大和ハウス工業(大阪市北区)。1・2階に店舗を誘致し、3〜12階には大和ハウス工業グループのダイワロイヤルが運営するビジネスホテル「ダイワロイネットホテル」が入居する予定だ。
 今年度内に解体工事と調査・保全を行い、平成21年6月頃の竣工を予定している。ビルの解体に先立ち、9月1日・2日には同市都市整備局主催の一般公開が行われた。

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