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EMシステムズ 「病・診・薬」がテーマの医療ビルを開発

2006.10.09 10:26

 EMシステムズ(大阪市淀川区)は、「病・診・薬」が一体となった健康をテーマとする「(仮称)新大阪EMビル」(大阪府大阪市淀川区宮原1-6-1)の開発に着手した。
 同社は、東証二部上場の医療業界向けシステム開発を手掛ける企業。医療業界で培ったノウハウを活用して、理想的な地域医療モデルを発信する。S造免震、地上14階地下2階塔屋1階、延床面積3万327㎡のビルには、1、2階にクリニックモールや無菌室を完備した大型調剤薬局、託児所、コミュニケーションスペースなどを併設、3階では貸会議室を運営する。4、5階は同社の本社が入居し、6~13階は賃貸オフィス(1フロア1550㎡)としてテナントを誘致する計画だ。隣接地に大型総合病院が移転してくることから、病診薬連携が可能となる。
 設計に関しては、ロングスパンの鉄骨架構や天井チャンバー排煙方式を取り入れることでフレキシビリティのある自由な間仕切りを実現。ペアガラスや外装に乾式レンガ積み工法の外断熱方式を採用し、徹底したバリアフリー対応を行うなど、医療をコンセプトとしたビルだけに、環境や人への配慮を重視した。
 建築総費用は、同社グループ事務所内の設備を除いて約90億円。工事進捗状況を随時ホームぺージで伝えていく。設計を日建設計(東京都千代田区)、建築施工を竹中工務店(大阪市中区)が行う。竣工は平成20年3月の予定だ。

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