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イオングループ ジャパメンとイオンテクノが合併 新社名は「イオンディライト」に グループ傘下のサービス事業会社を統合

2006.08.28 17:40

 イオングループでは、グループ内の重複する子会社を5つの新会社として統合する。
 室内遊園地事業などを手掛けるイオンファンタジーは、同業のマイカルクリエイトを統合。新業態の開発と共に出店を加速する。レストラン事業などを展開するグルメドールとマイカルイストもイオンハートとして再出発し、グループ外のSCへの出店も行う。また、自販機事業を手掛けるチェルトは、同業のオートマックセールスを吸収し、リフレッシュメントスペース提案などビジネスモデルを確立する。なお、上記3社は今月21日に合併した。
 ビルメンテナンスおよび総合管理を手掛けるジャパンメンテナスは、イオンテクノサービスを合併し、9月1日にイオンディライトとしてスタートする。合併誤の売上高は、業界でトップの1200億円超となる。合併効果について代表取締役社長の古谷寛氏は、重複する拠点や業務の統合によるコスト削減効果や、300センターにおよぶネットワークによるサービス品質の向上などを挙げた。また、グループ内で外部に発注しているビルメンテナンス業務など未着手部分の受注を進めることで、250億~300億円規模の売上アップが見込めるという。
 今後の方針としては、コア業務周辺のサービスとして、国家資格の有資格者など、社内の人的資源を活かした新サービスを展開する。建物の安全性を高めるため、ビルや一般家庭に向けての診断業務などを想定しているという。
 また、今後はオフィスビルや店舗、公共物件などグループ外からの新規受注を拡大し、売上2000億円突破を目指していく。
 なお、品質管理センターとマイカル商品研究所が合併した品質管理の新会社である生活品質科学研究所は、8月1日に発足している。
 イオンはそれぞれの新会社間でグループシナジーを追求し、サービス事業全体で平成22年には、現状の2倍となる売上高6500億円、現状の3倍となる経常利益500億円を目指す。

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