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<注目企業>ケイミックス ビルメンテナンスからPMサブリース事業などを展開 土地活用など資産コンサルティング事業に注力

2006.07.17 17:21

 昭和28年に協栄社として設立されたケイミックス(東京都中央区)は、ビルメンテナンスをはじめ、不動産開発、プロパティマネジメント(PM)、サブリースの他、道路メンテナンス、フードサービス、廃棄物収集運搬など、様々な事業展開を行っている。
 自社所有の賃貸用不動産の運用やサブリース事業などを行っているプロパティ事業本部では、地主やビルオーナーに向けて土地活用の提案を強化している。
 「当社では15年前からオフィス・商業・賃貸住宅などの事業用不動産を13物件保有・運営していますが、そのノウハウを活かして土地活用の提案を行っています。これまでの実績として、店舗ビルや賃貸住宅、駐車場を提案してサブリースした例や、定期借地契約による活用事例があります。ハウスメーカーなどの住宅系の企業と異なり、その土地に最適な提案を行うことができるのが強みです」(不動産建設事業部長 沖野貴史氏)
 またPM事業として、受託したビルの省エネ提案やビルメンテナンス費用の見直し、テナント入替えなどによる既存事業用物件の収益最大化にも取り組む。不動産運営を行ってきたノウハウと、自らビルメンテナンスを手掛けてきたことによるコスト精査技術を活かした提案が特徴である。
 現在の年商は約120億円で、不動産およびビルメンテナンス事業が収益の8割を稼ぐ。今後の展開としては、これまで手掛けてきた商業ビル運営のノウハウを活かして、「商業系PM」への参画や、開発事業における地方展開も視野に入れていく。
 「商業施設運営に関しては、自社物件での経験や、フードサービス事業における出店ノウハウなどを活かした展開ができると思います。また、PMだけでなく、サブリースやコンサルティングなど幅広い提案を行っていきたいと思います」(沖野氏)

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