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<再開発プロジェクト>三菱地所 三菱商事ビル等3棟を建て替え 35階建て約157mのビルを開発 東京駅丸の内駅舎の未利用容積を活用

2006.06.05 15:11

 三菱地所(東京都千代田区)は、丸の内再構築の第2ステージ第1弾プロジェクトとして進めている「三菱商事ビル」、「古河ビル」、「丸ノ内八重洲ビル」3棟の建て替え計画におけるプロジェクト概要を発表した。
 本プロジェクトでは、特例容積率適用地区制度によって東京駅丸の内駅舎の未利用容積を活用し、敷地内にオフィス、商業店舗などから成る35階建ての高層棟、商業店舗などが入居する低層棟を建設。併せて明治27年竣工の丸の内最初のオフィスビル「三菱一号館」を当時の設計図、実測図、保存部材等を用いて可能な限り忠実に復元する。
 復元する「三菱一号館」は美術館として活用し、併せて屋外展示空間を設置。また、丸の内仲通りを中心に新しい商業空間を創造し、快適な歩行者ネットワークを整備すると共に緑豊かな広場を整備する。
 開発手法に関しては、質の高い都市再生貢献として、文化交流拠点の構築や都市基盤の整備を図るため、本年3月29日、都市再生緊急整備地域内において、既存の規制とは別に、都市再生に必要な範囲で用途、容積率等を定めることが出来る、都市再生特別地区の都市計画提案を行った(都市再生特別地区名称:丸の内2-1地区)。
 なお、計画地の敷地面積は約1万1900㎡で、延床面積は約20万5000㎡、地下4階・地上35階・塔屋1階建の約157mのビルを計画(三菱一号館・地下1階・地上3階、約24m)。総事業費は約750億円を予定している。
2006年7月に解体工事が着工し、2009年春の竣工を目指す。

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